みんなが夢中になって暮らしていれば、別になんでもいいのさ

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その3



某月某日   積雪

 とうとう本格的に降り積もりました。仕事は3時半で打ち切り。 トンガ行かねばと思ったんだが、黄金の陸橋の辺りの渋滞を見て諦め。 帰宅したのが8時。ぐはー・・・

 名古屋市の西側って、南北方向に幾筋もの大小河川が流れていて、これが非常に交通の妨げになる。橋はそんなにたくさんあるわけじゃないので。 国道1号が問題外なのは過去の戦訓より明らか。あっちこっち裏道を駆使しまくって進むんだが、橋だけはどうしても混雑の中へ突入していかないとどうしようもない。 しかもこの地域は海抜0m地帯なんで、橋は平らなものではなく、ほとんどがアーチ状となっている。水面が地面とほとんど同じ高さにあるんで。 すると・・・積雪時はタイヤが滑って橋を登れず、立ち往生する車が必ず何台も出る。橋は狭いから、後続車で完全に道が塞がってしまってにっちもさっちもいかなくなるのだ。
 家に辿り着くまでに2台の車をどこぞの有志達と共同して押し上げた。 っつーか、女子供や年寄りはまだしも、若い男ども! 見とらんとさっさと働かんか! なんで橋の手前200mの俺が歩いてって手伝わなならんのや! 30分以上、いったい何やってるのかと思って見に行けばこれだよ、まったく。やらなきゃ動けないのはお前らもいっしょなんだぞ。 もう、へとへと。

 トンガ行きを諦めたのを途中で激しく後悔してた。こんなんだったら行って、深夜12時過ぎに道が空いてから帰ったほうがマシだった。今日はゲストも多そうだったのに、ああ・・・ 道はアイスバーン化するかもしれんけど、朝方ほどじゃないだろうし。

 それにみんな雪、怖がり過ぎ。まっすぐ走るだけだったらそこまでゆっくり走らんでも大丈夫だって。 まあ、FR車は後ろで見てても怖いものがあるので仕方ないけど・・・微速で曲がる時でもケツが滑ってるのいたもんな〜・・・タイヤ買い換えようや・・・ 俺なんか激しく左右にズリズリ振られながら50キロくらいで走るぞ(やり過ぎ) アンチロックブレーキも使いまくりだ(やり過ぎ)



某月某日   それが親交の代償

 ぼくは太陽に顔をそむける/自分の気持ちを人には打ち明けない /ここはジャングル、ぼくはフリーク/話はするが、気持ちは打ち明けない


 最近自分がそんな傾向をますます強めている事を感じる。
 よく「相手に嫌われるのを恐れて」などと言うが、恐れという強い感情より、もう、 単に面倒だとか、あるいは立場的な既得権を損なうような事態を引き起こしたくないとかの、 そういった打算が働くようになった。
 相手を「説得」、つまり言葉で屈服させられる自信も最近ない。
 そうではなく、優しい言葉を投げるだけにしておく、その見極めができない。

 あるいは、理解し合う為に支払う精神的コストを覚悟できるだけの関係にまだ至ってない。
 それだけの事かも知れない。
 そもそも、考えてみりゃ俺は相手のことなんか殆ど知らないじゃないか・・・
 詳しい事情を聞いてみた訳でもない。


 「ホームレスの人達を見た時に、『明日は我が身』と思えるくらいの想像力はあっていい。」

 ハイ、そんだけ。



某月某日   お昼寝、その痴態

 正午12時から10分でメシを食い終えます。
 それから、オンボロアルトの荷室に横たわり、相変わらずほったらかしの毛布onベニヤ板に くるまってうたた寝するのが嬉しいです。
 お日様に恵まれてぽかぽかしてくると最高に幸せ。
 そんな時間に会社にいた場合限定の愉悦。

 車は会社の前の道路に路駐です。
 人通りは少ないのですが皆無ではありません。
 車の窓ガラスにはスモークなんてイカス処理はなされておりません。
 アルトって窓の面積が広くて視界良好です。

 ああ、道行く人がぼくを見てるよ・・・
 ぼくが顔を毛布で覆ってるから安全に心行くまで眺めて去って行くのさ、自転車の上から。
 こっちからは見えないけどそうに決まってる。

 ほっといてくれ。

 近所の中学校から半ドンで帰路につく女子生徒数名の集団が楽しげに会話しながらこちらに接近してきたよ・・・
 何故か気まずくなって思わずピクリとも身動きしないシャイな俺様・・・
 会話の最中、誰かが「わ、ビックリした」と低いトーンの声で言ったよ・・・
 一瞬の空気が流れ、無言のまま合意が成立し、 僅か1ミリ秒で元の会話が回復、歩速を下げず去って行く彼女達だよ・・・

 観察者は、自身が観察する事で観察される側の一部となってしまう。 それ自体が観察される側に影響を及ぼしてしまうため、純然たる外部からの観察は不可能なのだ。


 そっとしておいてくれ。



某月某日   賀正

 初夢って1月1日〜2日の間に見る夢のことだよねえ? いやさ、麻雀が済んで家帰って寝たのが朝3時半くらいだと思うのだが、変な夢見たよ。


 自分のアルト用に借りてる近所の駐車場の敷地が、なぜか建物を建設中で。
 木造の家屋にしてもコンクリートのビルにしても、建設中は周囲に足場を作って囲むよね。 それが不思議と、建物まで足場の骨組みでできてるんだよ。足場でできたデカイ立方体の周りをさらに足場で囲んである、と。

 俺や他の人達は外周の足場の上のほうにいた。
 そしたら急に足場建物(としか言い様がない)が沈み出して。スーッと。
 それに最初に気づいた俺は、他の人達に「危ない、降りろ!」と叫びながら足場を降りていく。 だって足場って建物にくっつけてあるだけで、自立できないから、建物が消えたら倒れちゃうから。そりゃもう必死でさ。

 別にこの夢に限らないけど、俺の場合、夢の中って声が出ないんだよなあ。 一生懸命に声を出そうとしてるのに、どうしても掠れた声しか出ないんだよ。

 全部が倒壊する前にかろうじて全員脱出。残された場所には山のような足場の残骸が・・・
 で、それがまた突然発火。大炎上。火事発生。なぜ!?そんな鉄のものがゴーゴー燃えるわけがないんだが・・・
 俺は必死で119番して、慌てふためきながらもなんとか消防所の人に場所や状況を伝えるんだけど、 その消防の人がこれまた火事を信じてくれないんだよ。
 俺は怒って怒って、いいから早くしろ!!とか叫んで(声出ねえけど)。
 周りは道路と田んぼなんだけど、すぐ南端には民家が建ってるってのに。いくら最近の防火壁でも・・・


 いやー新年だってのに縁起でもねえやな。



某月某日   大須巡り

 陽も落ちてから、NGK.s.p.氏と久々に(ってほどでもないが)大須へ。 彼のレコードプレーヤーを探索に。

 オーディオ店で働いていた時からつくづく思うのだが、 その人に一番マッチした商品を選んで勧める、というのは本当に難しい。
 なんと言ってもその人の金銭感覚や生活感覚が分からない状態でのことだから、 同価格帯での向き・不向きよりも先に、まずどの価格帯が良いのかが見当つかないんである。
 だから店員はまずこう聞くしかない。「ご予算はおいくら程でしょうか?」
 しかし客は客で、自分がどのクラスのものだと満足するかなんて 自分でも分からない場合がほとんどなのだ。
 安ければ安いほどいいに決まってるが、 かと言ってあんまり質を下げて後から不満が出てくるのも嫌だ・・・
 これがパソコンなど「これをするためにはコレやアレくらいの物が必要」と はっきり分かっている物ならまだいい。ビデオデッキにも、ただのVHSとS−VHSだとか、 あるいはTBSでもゴーストリダクションチューナーでも構わない、 性能向上が明らかな装備の搭載・非搭載の区別でもあれば、 カタログを見るだけでもある程度は性能差が推測できるものだ。
 だがしかし、アンプやスピーカーは・・・カタログを見ても各社まちまちな回路や パーツで性能向上を謳っているだけで・・・はっきり言って明確な区別なんてないのである。 グレードは値段次第、それが事実だ、細かいことを抜きにすれば。
 スピーカーはまだしも、アンプなんぞ「3万円持ってたら3万円のを買え、 10万円持ってたら10万円のを買え」としか言い様が無い。
 いや、ちゃんと自分で選べる人ならもちろん選び方はあるんだけど。

 さてレコードプレーヤーですが、NGK君の生活状態も所有のステレオもよく分かってますので(笑) 価格帯については迷うことなく、あとは彼の趣味で決定しました。



某月某日   倒産

 赤井電機がつぶれました。
 と言っても誰も知らんだろうけど、その昔はそれなりに有名なオーディオメーカーだったのれす。 まあ俺がこの道に興味を持った頃にはすでに三菱の傘下に収まってたし、 主力製品はカセットデッキだったんだけど、そこからDATやMDに移行できなかったんだよね・・・ Cカセット全盛期には高級ブランドだったらしいが、時代の流れについていけなかったみたい。 ていうか、よくここまで続いてたもんだ。民生用はもうとっくに撤退済みで、業務用機器で食いつないでたはず。

 実はサンスイ電気も同じグループなんで、こっちもいよいよ秒読みかもな・・・
 知らない人は新聞の株価欄でも見てみましょう。東証第1部、電機。 3年前は200円くらいでそれでも十二分に最低ゾーンだったのが、1年くらい前は50円前後、 そして今日の終値は、5円(笑)



某月某日   端子

 大須はミルキーウエイにて、こないだ見かけた3千円のスラップファイト(のコピー)の基板を 買おうとする・・・が、じつはハーネスがJAMMA規格でなかった・・・
 お店の人の話によると、オリジナルにもタイトーから出てたものと東亜プランから出てたものがあり、 タイトー版はJAMMAなんだけど東亜プラン版は違うんだとか。 タイガーヘリなんかと共通らしい。ふーん。
 で、そのコピー基板は東亜プラン版のコピーであると。はー。
 まあそこまで思い入れのあるゲームでなし、トンガに入れたら少し面白いかなと思ってただけなのでやめにした。



某月某日   ビデオゲーム・ミュージック

 ・・・いやあ、DC版ティンクルでボスアタック調査、時間を縫って少しずつ続行しているんだけど、 3面の曲が後半あんなふうに展開していくとは知りませんでした。 NEOGEO−CDモードだとああなるのね。へえ〜。 サントラCDも聞いた事ないから今日はじめて知ったよ。
 ただ意外と「ROM版のが好き」って話をよく目にするのが不思議。 そうか〜・・・きっと思い入れがあるんだろうな。私もけっこうそういうのに拘りがちなトコあんのに、 素直にNEOGEO−CD版のが豪華でいいと思っちゃったなー。 このゲームはじめて4年間、ずっとROM版のしか聞いてこなかったのにな。



某月某日   お祭り騒ぎ

 昨日から名古屋まつりが行われている。
 その内容は、よく知らないが、要するに郷土の三英傑、 織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、そして家来?の時代劇のような格好をした大勢のエキストラの皆さんが、 名古屋の中心部を練り歩く、という「英傑行列」がメインであると推測される。
 はっきり言って別になんということもないというか、決して昔からの伝統行事でもなく、 近年になって人工的に産み出されたイベントである。ていうか、「新しく祭りをつくるぞ」とか言われたって、 それくらいしかすることが思いつかないのであろう。
 それも当然のことであって、毎日がお祭りのような現代において「新しい祭り」なんて成立するはずがないのだ。 せめて愛知万博程度の規模があれば「お祭り感」は出るが、それは昔ながらの伝統的な祭りのイメージとは違う。 まるでずっと昔から続いてるような、地域の老若男女がワクワクしてその日を待つような、 素朴な「祭り」を新しくつくるなんて土台無理な話だ。
 名古屋祭りを見るために遠くから観光客が来たりするだろうか?ありえない。
 きっと「名古屋はつまらない都市」と呼ばれやすいこととか、そんなあれやこれやを解消するための 自治体の応対に過ぎないのだろう。

 ちなみに我が家のある佐屋町、の字、善太新田では善太祭りとやらがある。 戦中に途絶えていたものを、私が小学生のころに有志によって復活させられた。
 その内容は、よく知っているが、その日の1週間前から小学生を毎晩公民館に集め、 かつての祭りの経験者である有志老人の指導のもと、タイコを叩く練習(ただ適当に叩いてるだけ)をさせておき、 祭りの日になるとハッピを着て山車のまわりに群れながらダラダラと善太新田を練り歩くというものである。
 毎年その日になると、日曜の朝からピーヒャラピーヒャラと笛の音が聞こえてくる・・・ そして全くズレているいい加減なタイコの音も・・・ ああそうかそんなイベントもあったな、と布団のなかでやっと思い出すひととき。
 そして私はその笛の音がスピーカーから流れてきているテープ再生であることを知っており、小学生時代に思いを馳せるのだった。
 誰も横笛なんて吹けねえよ。
 昼過ぎに公民館に戻ってくると、やはり今でもオバチャン達のこしらえたカレーが食べられるのだろうか。 さすがに毒入りではないだろうが。

 中学生以上の参加者なんて有志のじじいどもだけだろう。今の世の中、もっと楽しい事は他にいくらでもある。
 じじい達自身もすでに、うわすべりしてることは分かっているのだろうけど、 それは認めたくないだろう、時代の変化を、自分達がかつて体験した喜びが決して伝わらないことを、 復活の期待がノスタルジックな憧憬に過ぎなかったことを。



某月某日〜某月某日   僕は今どんな気持ちになったらいいのか教えて欲しい

 潰れるゲーセンの話には事欠かない昨今です。
 名古屋駅・栄周辺だけでも、夏の終わりにイエローハット、 9月20日にはエルニーニョ、知らないうちに大須のタイトー。全然気がつきませんでしたの納屋橋キャロットが先月末。

 で、とうとう来ました・・・、ゲーマーズパシュト、ですね・・・

 数あるゲーセンのなかでも、これほど「違うあり方」を提案した店はありますまい。 その意欲がこうして潰えてしまうのは、壱アーケードゲーマーとして、残念に思っています。
 ↑こんな他人行儀なコメントしか残せんのかよ。

 以前からずっと苦しい苦しいとは聞いていましたが。 たまに遊びに行くとどういうわけかぜんぜんお客さんがいなくて、 まーたぶんたまたまそういう時間にしか最近は行かなかったからでしょうけども、日曜日の夜とか。
 今回も兆しのような話は聞いていましたが、そういうネタは今まで何回もあったので、こんなすぐとは思ってませんでした。 ああ、そうだったのか・・・という気持ちですね。なんとか持たせてたんでしょうけど、力尽きた、ということでしょうか。

 12月30日か・・・私にはそこへ行く資格があるんでしょうかねえ?
 なんにせよ閉店までに一度は訪れておきたいですし、オーナーの吉田さんにも会わなきゃいかんようにも思うんですが、 しかし、やっぱ、会い辛いよ・・・ティンクルなんて閉店の原因のほんの一部に過ぎないってのは分かっていてもね。 たぶんパシュトで続けていても結果は同じだったろうし・・・

 あ〜なんかぐだぐだと・・・自分が嫌になってくるよ。

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 ファンタジーゾーンを2回プレイ。2−6まで。
 既に店内にも告知されてました。吉田さんはカウンターにいたみたいだけど、・・・よう話しかけられませんでした・・・

 結局それきり。
 自分は所詮、その程度の矮小な人間でした。


 そう言えばアビイロードも閉店してたんだよな、忘れてたけど。でも残り物を一掃すべくまだ営業してた。 CDはなんでも千円。
 ここは昔は普通のCD屋だったんだけど、いつの頃からかアニメ系ばっかにして、長い事うまくいってたんだろうけど、 メガタウン下のディスクステーションが後から同様のコースを選んで・・・負けたってことだな。 その辺の事情はまた、中京無線の2Fの某氏から聞いたのだが、その人ももう店たたむつもりらしい。

 寒いなあホント・・・



某月某日〜某月某日   さようなら・・・しあわせの黄色い帽子

 10年〜それ以上前には日本で1、2を争うハイスコア集計店であり、 今や名古屋に現存するゲームセンターでは最も古い部類に入る。 そう、あの頃・・・かつて平日昼のいちばん忙しい時間帯には本当に大勢の客で賑わった。 今からは信じられないかもしれないが、そういう時代が確かにあったのだ。

 そしてNMT少年もたまにはそこにいた。 残念なことに、当時の私にとってはあまりにも手の届かない世界だった。 延々と何時間もかけて何周もグラUをやってる者。画面からはみ出す残機。 初めて経験する連射装置。ファンタジーゾーンじゃレーザーよりワイドが強くなってしまう。 イエローダイアリーなる、コミュニケーションノートの先駆け。今は120号を超える。 詳細なハイスコア攻略の書き込み、プレイヤー間のやり取り。 インターネットなんてかけらも無かった時代、ボードには東京の巣鴨キャロットで昨日出されたスコアがメモしてあった。 大きなスコアボードにはスコアラーの個人個人の名前がプレートにされて貼られている。

 あまりにも遠かった・・・
 結局私は、・・・

 とにかくナムコがイエローハットから手を引くのは決まっている。 そして本日、オーナーより、8月31日で閉店、とりあえず駐車場にする意向が伝えられた。

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 イエローハット最後の週末。毎週土曜の夜になるとよく見かけるメンツが今日はほとんど揃ってたみたい。 なんちゅーか同人系とスコアラー系と店員系(笑)その全員集合感で、イエローがなくなるんだなあって実感がやっと湧いてきた。 本当にこの場所がなくなってしまうのか・・・ ラストの火曜日もそこそこ集まりそうだが、平日だしな。

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 イエローハット閉店後のトンガ王国には、 行き場をなくしたお客さんや常連(同人系)の人達が炙り出されてきてちょっとした人数に。 同人系の常連、という呼びつけは一般的なイメージからするとあんまり当たってないっつーか、 昔はそれなりにゲーセンのゲームをばりばりやってた人達っぽいし、 ああいう人特有のハイな気持ち悪さもないし、総じて「オトナ」な印象。 でも彼らは今はトンガに知り合いの店員がいないし、イエローの方が居心地良かったろうな。

 イエローの店員さんから、不要になったシンクロ連射装置を1個いただく。形見分けだね。

 アルカディア購入。ネオジオフォーエバー。さようなら?SNK。 ADK、後年は「ニンジャからろりぷに」という華麗なる転身。はいいとして・・・

 なんかお別ればっかで寂しいね。